デザイン思考(演習)
1.共感に有効な手法
インタビュー
・「なぜ?」と質問を繰り返す
答えが予想できることに対しても「なぜ~なのか?」と繰り返し質問する。自分の予想を超えた意外な答えが返ってくるかもしれない。
・矛盾点を観察する
ユーザの話す内容の矛盾点を観察する。なぜユーザは矛盾した発言をしたのか?イノベーションのヒントになる可能性がある。
・非言語を観察する
ユーザのアイコンタクト、表情、しぐさなどを観察する。各質問にどのような感情で答えたのか想像を膨らませる。
・回答に十分な時間をとる
「間」は考えたり、整理したりする時間。ユーザが回答するのに十分な時間をとる。
・先に答えを言わない
ユーザの答えが予想できたとしても、先回りして言わず、ユーザ自身の言葉を待つ。ユーザの答えに影響を与えてはいけない。
・クローズド/オープン質問を意識する
「はい/いいえ」の一言で答えが終わってしまう質問(クローズド質問)だけではなく、「なぜそうしたのか?」のように一言では答えが終わらない質問(オープン質問)も使ってユーザにインタビューする。
2.ユーザのニーズとインサイト
インタビューによってユーザに共感した後は、「ユーザにとって何が問題なのか?」を定義していく。ユーザへの共感と行動を接続詞(なぜなら/でも/驚いたことに)で結ぶことにより、ユーザ自身がまだ気づいていない無意識の心理にインサイト(洞察、物事を見抜く力)していく。
3.制約を効果的に使う
ブレインストーミングなどのアイデア出しに取り組む際、テーマに制約を設けることで型にはまった思考から脱却し、斬新なアイデアが出やすくなる。
4.オズの魔法プロトタイプ
プロトタイプ本来の目的「有効なフィードバックを引き出す」というところに立ち返れば、見栄えが悪くても、実際に出来上がっていなくても問題はない。アイデアのプロトタイプをユーザに評価してもらうことにより、創造したアイデアが物理的に、技術的に実現可能かどうかや、アイデアの盲点(使いにくい、見えづらいなど)を発見することができ、それらをもとに改善を重ねることができる。
ユーザの求めていることが見当違いだった場合には、前のステップに戻る。
5.検証に有効な手法
ユーザのインサイトに近づくには、アイデアやプロトタイプをユーザに示し、それに対するフィードバックを引き出すことが肝要。フィードバックマップはフィードバックを4つに分類し、問題の本質に迫り、改善につなげる。指摘を良いものにするためのツールとして非常に有効(否定されたことに対し否定的な感情を持ちにくくなる)。