雑感とか

語りえぬものについては、沈黙するしかない

タイトルの名言で有名なオーストリア出身の哲学者、ウィトゲンシュタイン。 皆さんもよくご存じの彼の著作、『論理哲学論考』について語りたいと思う。 二十歳前後の、自分こそが世界の中心だと信じて疑わない若者だった私は、 本著に出会いとてつもない衝撃…

ふっと思い出す昔話

自分がまだ学生だった頃、強烈に読みたいと思ってなお、読み切れなかった本がある。 それは、ホメロスの『オデュッセイアー』と西田幾多郎の『善の研究』である。 今更説明するまでもないとは思うが、ホメロスは『イーリアス』であの有名なトロイア戦争を描…

やる気スイッチの押し方

「禮」とは「礼」の旧字体で「れい」と読みます。神社にはよく「御祭禮」と 書かれた提灯などが吊るされてたりします。恥ずかしながら私自身、「禮」の 読み方をきちんと覚えたのは三十半ば過ぎてからでしたが、その後、間違えず にきちんと読めていることを…

老眼についての考察

老眼になった。 最初は最近眼鏡が合わないなー、という程度の認識だった。ところが健康診断で矯正視力がガクンと落ちたことをきっかけに新しい眼鏡を作ろうとしたところ、これがまあ手間のかかること。まず乱視のレベルを3つ4つ上げ、視力も上げたい、とい…

これからの正義をふわっと語ったらカレーだった件

我々は我々自身の正義を持っている。それはほかの誰にも侵されることのない、崇高なものである。しかしながら時としてその正義は他とぶつかることとなる。これが個人間でなく、国家対国家になったものが戦争である。 戦争は正義対悪なんて単純な図式で語られ…