仮想化3(仮想ネットワーク)
1.仮想ネットワークの概要
ハイパーバイザによって仮想的なネットワークの作成が可能。ハイパーバイザの設定によって、物理ネットワークと仮想ネットワークを接続したり、分離させたりと様々なトポロジ構成が可能。
2.ネットワークとVLAN
データリンク層(Ethernet)は本来ネットワークを分割できないが、VLAN対応スイッチによって提供されるVLANによって分割が可能。仮想ネットワーク内でも仮想スイッチによるVLAN分割が可能(入れ子)。
3.仮想NICとネットワーク形態
ハイパーバイザによって仮想的なインターフェースである仮想NICが作成され仮想ネットワークも作成される。
①Host-only
ハイパーバイザが動作しているホストとのみ通信できるネットワーク。ネットワーク内の物理マシンや外部ネットワークとは通信できない。
②NAT
仮想ネットワークにはプライベートアドレスが与えられる。仮想ネットワークからホストのネットワークには接続可能だが、ホストのネットワークからNATは参照不可。また仮想ネットワーク内の各端末同士は参照不可。
③NATネットワーク
仮想ネットワークにはプライベートアドレスが与えられる。仮想ネットワークからホストのネットワークには接続可能だが、ホストのネットワークからNATは参照不可。NATと違い仮想ネットワーク内の各端末同士は参照可能。
④ブリッジアダプタ
ハイパーバイザの提供する仮想ブリッジ(仮想スイッチ)を介してホストのネットワークに接続可能。ホストネットワークと同じ空間上のアドレスを持つのでホストネットワークからも仮想ネットワークからも接続可能。物理ネットワークに影響を与える恐れがある。
⑤内部ネットワーク
仮想ネットワークにはプライベートアドレスが与えられる。仮想ネットワーク内の各端末同士は参照可能だが、ホストネットワークから仮想ネットワーク内の各端末への参照、仮想ネットワーク内の各端末からのホストネットワークへの参照はともに不可。